G20財務相・中央銀行総裁会議 初日は新興国の債務問題など議論

インド・ベンガルールで開かれているG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、新興国の債務問題への対応などについて意見が交わされ、初日の議論を終えました。

G20の会議には、日本から鈴木財務大臣と日銀の黒田総裁が出席しました。

初日の会議では、インフレや利上げによって深刻化している新興国の債務問題や気候変動問題への対応をテーマに議論が行われました。

こうした課題について、G20各国が協調して資金面での支援ができないか意見が交わされたということです。

G20は、日本時間の25日の午後、2日目の会議が行われます。

25日は世界経済をテーマに議論し、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴うエネルギーや食料の価格高騰への対応のほか、インフレを抑え込むために各国で進められている金融の引き締めが経済に及ぼす影響などについて意見を交わす予定です。

ただ、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって各国の立場は大きく異なり、G20の財務相・中央銀行総裁会議はこの1年間、3回連続で共同声明のとりまとめができていません。

それだけに、各国が立場の違いを乗り越えて共通の課題に取り組むために何らかの一致点を見いだせるのかが焦点となります。