プーチン大統領 大規模集会で演説「大切なのは祖国守ること」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってまもなく1年となるなか、プーチン大統領は首都モスクワで開かれた大規模な集会で「最も大切なのは家族と祖国を守ることだ」と述べ、軍事侵攻に参加している兵士らをたたえ、国民に結束を呼びかけました。

ロシアの首都モスクワ市内のスタジアムでは、プーチン政権の支持者による大規模な集会が開かれ、日本時間の22日夜10時頃、プーチン大統領が演説を行いました。

このなかでプーチン大統領は「われわれにとって最も大切なのは家族と祖国を守ることだ。ロシアの歴史的な境界線でわれわれのために戦闘が行われている」と述べ、ウクライナへの軍事侵攻に参加している兵士らをたたえ、国民に結束を呼びかけました。

集会ではロシア各地から政権の支持者が国旗を掲げて集まっているほか、ウクライナでの戦闘に参加したとする兵士や東部や南部の親ロシア派の指導者も出席しています。

また、特別軍事作戦だとしてウクライナで行っている軍事侵攻に関連する映像なども上映され、連帯を呼びかけました。

ロシアメディアが20万人規模だとする集会の様子は、国営テレビなどが中継で伝え、プーチン政権としては、軍事侵攻に対する国民の支持は得られていると印象づけたいねらいもあるとみられます。