ゼレンスキー大統領“ドンバスで損失与えれば早く侵攻終わる”

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して今月24日で1年になり、ウクライナでは、ロシア軍が再び大規模なミサイル攻撃を仕掛けてくるという見方が、政府高官から相次いで示されています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部ドンバス地域でロシア軍に損失を与えることが、より早く侵攻を終わらせることにつながると強調しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、東部ドネツク州のブフレダル方面の戦況について非常に厳しいとしたうえで、軍の幹部からの報告として「侵略者を打ち破っていて、ロシアに明らかな損失を与えている」と述べました。

そのうえで、東部ドンバス地域について「ロシアがより多くの損失を出せば、ウクライナの勝利で早くこの戦争を終わらせることができる」と強調しました。

また、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は18日「ロシアは今月21日から24日にかけて、同じようなミサイル攻撃を仕掛けてくるだろう」と述べました。

これは、ロシアのプーチン大統領が今月21日に年次教書演説を行うほか、24日には、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して1年になるためです。

ウクライナでは、国家安全保障・国防会議のダニロフ書記も16日、ロシアが今月23日から24日にかけて大規模な攻撃を準備していると述べていて、警戒が高まっています。