英国防省 “この1年でロシア側の死傷者は最大20万人”と分析

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアについて、イギリス国防省は侵攻開始からの1年間で死傷者があわせて17万5000人から20万人に上ったとみられるという見方を示しました。ロシアはウクライナ東部などで多くの死傷者を出しながら猛攻を仕掛けているものとみられます。

ウクライナ各地で今月16日に起きたロシア軍によるミサイル攻撃でウクライナ側は、中部ポルタワ州の燃料施設が攻撃を受けて被害が出たと非難しています。

これについてロシア国防省は17日、ウクライナ軍の関連施設を標的にしたものだと主張し、部隊への燃料の補給を断ったとしています。

一方、ロシア軍は東部のドンバス地域で激しい攻撃を繰り返し、ウクライナのベレシチュク副首相は16日、ドネツク州のバフムトに残る市民およそ6000人に対して危険が迫っているとして早急に避難するよう呼びかけました。

イギリス国防省は17日、ロシアによる侵攻開始からおよそ1年間で、ロシア軍の兵士や民間軍事会社ワグネルの戦闘員の死傷者があわせて17万5000人から20万人に上ったとみられるという見方を示しました。

このうち死者数は4万から6万とみられるとした上で、去年9月以降、その数が大幅に増加していると指摘していて、ロシアは多くの死傷者を出しながらウクライナ側の拠点掌握をねらって猛攻を仕掛けているものとみられます。