ことし5月で30周年を迎えるJリーグは17日夜、川崎市の等々力競技場でJ1の開幕戦が行われ、昨シーズン優勝のF・マリノスと2位のフロンターレが対戦しました。
直近の6シーズンはF・マリノスが優勝2回、フロンターレが優勝4回とタイトルを分け合ってきたチームどうしの好カードで会場には2万2000人余りが訪れました。
試合は前半4分にF・マリノスの西村拓真選手が先制ゴールを挙げると、38分にはコーナーキックのこぼれ球をエウベル選手が押し込んで2対0で折り返しました。
後半はフロンターレが攻め込む時間帯が増え、終了間際に橘田健人選手のゴールで1点を返しましたが、F・マリノスが逃げきり2対1で競り勝ちました。
Jリーグでは昨シーズン、新型コロナウイルスの感染対策で観客席で声を出して応援できるエリアが制限されましたが、今シーズンは3年ぶりにすべての席で声出し応援ができるようになり、この試合もチームや選手の応援歌が響きわたり、ピッチ上の選手たちを後押ししました。

J1が開幕 横浜F・マリノスがアウェーで川崎を破り連覇へ好発進
サッカーJリーグは30周年を迎えるシーズンが17日に開幕し、川崎市で行われたJ1の開幕戦は昨シーズン優勝の横浜F・マリノスが川崎フロンターレを2対1で破り、連覇に向けて好スタートを切りました。
【横浜F・マリノス 2-1 川崎F】(川崎 等々力競技場)
《得点者》
(横浜F・マリノス)
前半4分 西村拓真
前半38分 エウベル
(川崎F)
後半45分+1分 橘田健人
横浜F・マリノス マスカット監督「次に向かってさらに準備」
開幕戦を制した横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は「勝つことができたことを素直にうれしく思っている。Jリーグが30周年を迎える中で、自分たちやフロンターレのようなチームが攻撃的なサッカーを見せることでどんどん日本のサッカーを盛り上げたいと思っている。まだ開幕戦なので次に向かってさらに準備を進めたい」と話していました。
先制ゴールの西村拓真「アウェーだったが最高の雰囲気」
この試合で最初のゴールを決めた横浜F・マリノスの西村拓真選手は「うまく自分たちのやりたいことができたと思う。ラッキーゴールだったが相手のミスを誘って打てたので決められてよかった」と振り返りました。また、すべての観客席で声出し応援ができるようになった試合を終えて「アウェーだったが最高の雰囲気をつくってくれてサッカー選手として本当にありがたかった。今後もさらに高みを目指してみんなで頑張っていきたい」と話していました。
川崎 鬼木監督「選手たちを勝たせることができず悔しい」
敗れた川崎フロンターレの鬼木達監督は「昨シーズンのチャンピオンに対し、選手たちはチャレンジャーの精神を持って挑んでくれたが勝たせることができず悔しい」と試合を振り返りました。そのうえで今シーズンからおよそ3年ぶりにすべての観客席で声出し応援ができるようになったことについて「平日にもかかわらず多くのサポーターが来てくれて選手たちはパワーをもらったと思う。きょうのような応援がまた日常に戻ってほしい」と話していました。