中学校59歳事務職員 校長や教頭らにパワハラで懲戒処分 長崎

長崎県西海市の中学校で、59歳の事務職員が校長や教頭など同僚の職員合わせて6人に対し、暴言を浴びせたり侮辱的な態度をとったりするなどパワハラ行為を繰り返したとして停職6か月の懲戒処分を受けました。
校長と教頭は精神疾患を患い、休職を余儀なくされているということです。

懲戒処分を受けたのは、西海市内の中学校で事務主幹を務める59歳の男性職員です。

長崎県教育委員会によりますと、この職員はおととし7月から1年間にわたり、
▽職員会議で校長に対し「聞いとらん」とか「どがんなってるとか」などと叱責したほか、
▽教頭に対しては、「黒板に『私は仕事できません』と書いとけ」とか、「『私は仕事できません』と札に書いて首から下げろ」などと発言するなど、同僚の職員合わせて6人に対し、暴言を浴びせたり、侮辱的な態度をとったりするなどパワハラ行為を繰り返したということです。

校長と教頭は精神疾患を患い、現在も休職を余儀なくされています。

県教育委員会は、去年6月に情報提供を受けて調査した結果、一連の行為はパワハラ行為や公務員の信頼を失墜する行為に当たるとして、17日付けでこの職員を停職6か月の懲戒処分と事務主任への降格処分としました。

県教育委員会が、上司へのパワハラ行為で職員の懲戒処分を行うのは初めてです。

職員は調査に対し自分の行為をおおむね認め、「不快な思いをさせてしまい申し訳なく思っている」と文書で謝罪したということです。

長崎県教育委員会教職員課の高稲稔也課長は「このような事案が発生したのは残念でならず心からおわび申し上げます」と話しています。