愛知 豊田の高校卒業式 “マスク 自主判断で” 2割が着用せず

愛知県豊田市の高校で卒業式が行われ、学校側が卒業する3年生については、式典中のマスクの着用を自主的な判断に任せる中、2割ほどがマスクを着用せずに出席しました。

豊田市の杜若高校で行われた卒業式には、3年生の生徒や保護者など合わせて500人余りが出席しました。

学校側が卒業する3年生およそ240人については、式典中のマスク着用を自主的な判断に任せ、2割ほどに当たるおよそ50人がマスクを着用せずに出席しました。

式では桑田厚司校長が「新型コロナと立ち向かった激動の3年間でしたが、皆さんは日々の学習や部活動に若々しく真摯(しんし)に取り組みました。自分に誇りを持って人生を歩んでください」と式辞を述べました。
これに対し、卒業する渡邉日夏太さんと小木曽葵さんの2人が並んで、「学校生活では制限がある中でも友情を深め、今ではマスクで隠しきれないほどの笑顔もあります。この笑顔は宝物で一生忘れられないものです」と述べました。

式典では、新型コロナの感染拡大を防ぐため校歌の斉唱は行われず、卒業する3年生はあらかじめ録音された校歌を静かに聞いていました。
卒業生の1人は、「マスクをずっとつける学校生活はさみしかったですが、きょうはマスクを外してみんなの顔を見ることができてよかったです」と話していました。