中国 国外への団体旅行一部解禁 タイでは観光活性化に期待の声

中国人の国外への団体旅行が6日に一部解禁されたことを受け、東南アジアのタイなど、対象となった一部の国からは観光業の活性化につながると期待の声があがっています。

このうちタイは、新型コロナ拡大前の2019年には中国人の旅行者が年間およそ1100万人で、外国人旅行者全体の3割近くを占めていたため、今回の解禁で中国からの観光客が再び増えることを期待しています。

6日の午前中は解禁初日とあってか、首都バンコクにある仏教寺院で有数の観光地でもあるワット・ポーに、大規模な団体旅行は見られませんでしたが、個人旅行で訪れた中国人が観光を楽しんでいました。

上海から来た28歳の女性は「コロナ拡大後で初めての海外旅行です。バンコクでとても気分がいいです」と話していました。

また、バンコクにあるバス会社では、今後中国人の団体旅行での利用が増えると期待し、バスの点検を進めています。

この会社では新型コロナ拡大を受けて利用客が減っていましたが、これから半年程度で以前の水準に利用が回復すると期待しています。

バス会社の関係者は「コロナ拡大前は全体の4割が中国人旅行者の利用でした。バスの準備はできたので、あとは観光客が戻るのを待つだけです」と話していました。