東部ハルキウにミサイル着弾 “ロシア軍が2月に大規模攻撃か”

ロシア軍は東部ドネツク州のウクライナ側の拠点の掌握に向け激しい攻撃を続けています。
ウクライナのレズニコフ国防相はロシア軍が2月、大規模な攻撃を仕掛けてくるという見通しを示したうえで徹底抗戦する姿勢を強調しました。

ロシア軍が侵攻するウクライナでは東部のハルキウで5日、市内中心部に2発のミサイルが撃ち込まれ、このうち1発は集合住宅の近くに着弾しました。

ハルキウ州のシネグボフ知事によりますと、集合住宅では複数のけが人が出ているということです。

さらにロシア軍は東部ドネツク州のウクライナ側の拠点の1つバフムトの掌握に向けて激しい戦闘を続けています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は4日、ロシア軍が東部ルハンシク州の州内西部とドネツク州のバフムトで決定的な攻撃を行うため、部隊や兵器を集中させていると指摘しました。

こうした中、ウクライナのレズニコフ国防相は5日、記者会見を開き「2月にロシアが攻撃を仕掛けてくる可能性がある。象徴的な理由からで軍事的には論理的ではなく、ロシアも準備ができているわけではない。それでも彼らは来るだろう」と述べ、侵攻から1年となる今月に合わせロシア軍が大規模な攻撃を行うという見通しを示しました。

そのうえで「欧米側の兵器がすべて間に合うとは限らない。しかしわれわれは準備ができている」と述べ、徹底抗戦する構えを強調しました。