広島の強盗殺人未遂 防犯カメラに東京 中野の容疑者と似た人物

全国で相次いでいる一連の広域強盗事件のうち、広島で起きた強盗殺人未遂事件の現場付近の防犯カメラに、東京で起きた別の事件で逮捕されている2人の容疑者とよく似た人物が写っていたことが分かりました。

警察当局は、広島の事件は「ルフィ」と名乗る人物が指示を出したとみていて、グループ内でメンバーを入れ替えながら犯行を繰り返したとみて捜査を進めています。

一連の広域強盗事件のうち、去年12月21日に広島市の高級腕時計の販売店で現金など2400万円相当が奪われた事件では、経営者の男性が頭を殴られて意識不明になっています。

警察は3日、埼玉県などに住む18歳から27歳の容疑者4人を強盗殺人未遂などの疑いで逮捕して、4日までに広島市内の警察署に移送しました。

警察はほかにも4人が関与しているとみていますが、付近の防犯カメラには半月前に東京・中野区で起きた別の強盗傷害事件で、ことしになって逮捕された2人の容疑者とよく似た人物が写っていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

広島の事件について、警察当局は「ルフィ」と名乗る人物が指示を出していた疑いがあるとみています。

複数のレンタカーが使われたほか、現場に結束バンドが落ちているなど、ほかの事件と共通する点もあることから、グループ内で実行役を入れ替えながら犯行を繰り返したとみて捜査しています。

警察は逮捕した4人の認否を明らかにしていません。