ロシア産石油製品の上限価格設定 ロシアの資金源抑えるねらい

G7=主要7か国とオーストラリア、それにEU=ヨーロッパ連合は、ディーゼル燃料などロシア産の石油製品について国際的な取り引きの上限価格を設定する新たな制裁措置の導入を発表しました。

去年12月の原油価格の上限設定に続く措置で制裁の対象を拡大し、ウクライナ侵攻を続けるロシアの資金源を抑えこむねらいです。

アメリカ政府の発表によりますとG7とオーストラリア、それにEUは、今月5日以降、ロシアから海上輸送される石油製品について国際的な取り引きの上限価格を
▽ディーゼル燃料などは1バレル100ドル、
▽重油などは1バレル45ドルに設定する、新たな制裁措置を導入します。

G7などは去年12月ロシア産原油の国際的な取り引きの上限価格を1バレル60ドルに設定することで合意しています。

今回、制裁の対象を拡大させウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの資金源を抑えこむねらいです。

交渉を主導してきたアメリカのイエレン財務長官は「上限価格の設定はロシアが違法な戦争を遂行する能力を低下させる重要な役割を果たす」というコメントを発表しました。