EU ウクライナに支援継続示すも加盟への具体的な日程は示さず

EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領とフォンデアライエン委員長が、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談し、支援の継続を改めて示す一方、ウクライナが申請しているEUへの加盟については、具体的なスケジュールは示されませんでした。

ロシアによる軍事侵攻から1年になるのを前に、EUのミシェル大統領とフォンデアライエン委員長が3日、侵攻後、初めてそろってウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談しました。

会談のあと開かれた会見でミシェル大統領は、「ウクライナの未来は、EUとともにある」と述べて、ウクライナとの連携を強調し、支援を継続していくことを改めて示しました。
またフォンデアライエン委員長は、ロシアによる軍事侵攻から1年となる今月24日までに、ロシアに対してミサイルや無人機に使用される技術などを対象にした追加の制裁を科す意向を示しました。

一方、ウクライナはEUへの加盟を申請し去年、加盟交渉開始の前提となる「加盟候補国」に認められていて、会談では、これについても話し合われました。
会見でゼレンスキー大統領は、「われわれの目標は明確だ。加盟に向けて手続きを加速させていく」と述べました。

これに対しフォンデアライエン委員長は、「ウクライナが達成しなければならないゴールがある」と述べ、さらなる改革が必要との認識を示したうえで、加盟に向けた具体的なスケジュールは示しませんでした。