
沖縄 海が黒く変色 甘いにおいも サトウキビ工場から糖蜜が…
沖縄県伊是名村でサトウキビの製糖工場から糖蜜が海に流れ込んで、付近の海上一帯が黒く変色しているのが確認されました。海藻のアオサの養殖場も含まれていて、海上保安署などが詳しい状況を調べています。
3日朝7時50分ごろ伊是名村の製糖工場の近くにいた人から「製糖工場の前の海が黒くなっている」と通報がありました。
海上保安署などによりますと、JAおきなわの「伊是名製糖工場」のサトウキビの糖蜜が海に流れ込んで、海上が黒く変色しているのが確認され、その範囲は幅およそ200メートル、長さ1.5キロに及んでいたということです。
この中には沿岸に設置されたアオサの養殖場も含まれ、周辺では糖蜜の甘いにおいがするということです。
JAおきなわによりますと先月31日、製糖工場のタンク内の糖蜜に水が混ざったため処分することになり、JAが所有する空き地や畑に合わせて350トン余りを廃棄したところ、その一部が用水路から海に流れ出たとみられるということです。
海上保安署などが詳しい状況を調べています。
アオサの養殖をしている男性は「がく然としている。アオサは死んでいないと思うが、においや色が付着しているためすべて廃棄せざるをえない」と話していました。