節分「鬼も内」の掛け声で豆まき 鬼を改心 奈良 金峯山寺

節分の3日、奈良県吉野町の世界遺産、金峯山寺では全国から追い出された鬼に「福は内、鬼も内」という掛け声で豆をまき、鬼を改心させる伝統行事が行われました。

吉野町の金峯山寺は寺を開いた修験道の開祖、役行者が鬼を改心させて弟子にしたという言い伝えにちなみ、毎年、節分の日に全国から追われた鬼を迎え入れて改心させる伝統行事が行われています。

行事では国宝で世界遺産の寺の本堂で僧侶が法要を営んでいると、赤や緑、それに黒などの鬼たちが現れ、踊ったり寝転んだりして法要の邪魔を始めました。

僧侶などが「福は内、鬼も内」といいながら豆をぶつけると、鬼たちは降参して頭を下げ、心を入れ替えたことを示す踊りを披露しました。

奈良県橿原市の30代の男性は「すごく迫力があって楽しかったです。ことしはコロナが収束して世界が平和になってほしい」と話していました。