ウクライナ 軍事侵攻1年に合わせ ロシア軍の大規模攻撃を警戒

ウクライナ東部でロシア軍による攻撃が続いています。ウクライナ側は、軍事侵攻から1年となる時期に合わせてロシア軍が大規模な攻撃を仕掛けるなど東部ドンバス地域の掌握に向けて戦闘をさらに激化させるおそれがあると警戒を強めています。

ウクライナの東部ドネツク州では、ウクライナ側の拠点に対してロシア軍がミサイルを撃ち込んだり、部隊を前進させたりするなど攻撃が続いています。

ウクライナ国防省の情報総局の高官は1日、地元メディアに対し、ロシア軍がウクライナ東部に追加の部隊や兵器などを投入しているという見方を示しました。

そのうえで「われわれの情報によると、プーチン大統領は3月までにドネツク州とルハンシク州の領土を掌握するように命じた」と述べました。

プーチン大統領の指示でロシア軍が来月までに東部ドンバス地域の掌握をねらっているという見方を示した形で、ウクライナ側は戦闘をさらに激化させるおそれがあると警戒を強めています。

また、ウクライナのレズニコフ国防相は1日、訪問先のフランスで地元テレビ局のインタビューに答え「ロシア軍は2月24日前後に何かしらの試みをしようとするだろう」と述べ、軍事侵攻から1年となる時期に合わせてロシア軍が大規模な攻撃を仕掛けてくる可能性があるという見方を示しました。

そのうえで「可能なかぎり早く備えなければならない。敵を抑え込むための兵器が必要だ」と述べ、今後のロシア軍の攻撃に備えるためにもウクライナへの軍事支援が迅速に行われる必要があると訴えました。