ドイツ国防相 ウクライナへ供与の戦車部隊を視察

ウクライナへの戦車の供与を決めたドイツのピストリウス国防相は、ウクライナへ届ける戦車が配備されている部隊を視察し、その様子を報道陣に公開しました。

ドイツのピストリウス国防相は1日、西部アウグストドルフを拠点にする戦車部隊の視察に訪れ、演習場でウクライナに供与する戦車「レオパルト2」の性能をみずから確認しました。

この部隊には、現在、およそ20両の「レオパルト2」が配備されているということで、このうち14両が3月末にもウクライナに届く予定です。

ピストリウス国防相が戦車の性能を確認する様子は報道陣にも公開され、2両の「レオパルト2」が広大な演習場でスピードを出して走行し、空砲を使った射撃をしたり、敵の視界を遮るための煙幕を出したりしていました。

ドイツ政府はこの部隊の戦車を国内の別の軍の施設に移し、近くウクライナ軍の兵士への訓練を始める予定です。

視察を終えたピストリウス国防相はウクライナ側と戦車の運用について協議を行っているとした上で、ほかの国が供与する「レオパルト2」と戦車部隊を編成するための調整を急いでいると説明しました。

その上で、これまでの慎重な姿勢を転換して供与を決めたことについて「ウクライナが生き残るためにあらゆることをするのがドイツの務めだ。反対意見は尊重するが供与しない方が悪い結果を生むので判断を受け入れてほしい」と述べ、国民に理解を求めました。