去年の映画興行収入 邦画アニメ好調で3年ぶり2000億円超える

去年、国内で上映された映画の興行収入は、邦画のアニメ映画が好調だったことなどにより、3年ぶりに2000億円を超え、およそ2131億円となりました。

日本映画製作者連盟によりますと、去年、国内で上映された映画の興行収入は合わせて2131億1100万円で、過去2番目に少なかった前の年から、およそ32%増加しました。

2000億円を超えるのは、過去最高を記録した2019年の2611億円以来で、3年ぶりとなります。

興行収入の内訳を見ると、日本映画は1465億7900万円と、前の年から14%余り増えました。

なかでもアニメ映画が好調で、おととし12月以降に公開された映画を対象にした興行収入のランキングでは、
▽「ONE PIECE FILM RED」
▽「劇場版 呪術廻戦 0」
そして、
▽「すずめの戸締まり」の、
3本が、いずれも100億円を超えています。

また、洋画は665億3200万円で、過去最低だった前の年の2倍近くに増加し、このうち、
▽「トップガン マーヴェリック」が100億円を超えました。

日本映画製作者連盟の島谷能成会長は「興行収入はV字回復を遂げ、コロナ禍前の平均の9割以上まで戻ってきた。アニメの力によるところが大きいが、ことしは実写の日本映画でも、すばらしい作品を作ることに挑戦する1年になると思う」と話していました。