NATO事務総長 空自基地でスピーチ “安全保障の連携強化を”

日本を訪れているNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長が自衛隊基地でスピーチし、ウクライナ情勢を踏まえ、日本とNATOの安全保障の連携をさらに強化したいと訴えました。

NATOのストルテンベルグ事務総長は埼玉県にある航空自衛隊入間基地を訪れ、去年、ウクライナから周辺国に避難した人たちに救援物資を送るために使用されたC2輸送機などを視察しました。

このあと、隊員およそ70人を前にスピーチし「ウクライナでの戦争は、私たちの安全保障が密接に相互に結び付いていることを示している。もし、プーチン大統領がウクライナで勝利すれば、世界中の権威主義的指導者に、軍事力を行使すれば目的を達成できるという非常に危険なメッセージを送ることになる」と述べました。

そのうえで「私たちは危険で予測不能な世界に生きていて、民主主義と自由を信じる国の間に強力なパートナーシップが必要だ」と述べ、日本とNATOの安全保障の連携をさらに強化したいと訴えました。