トヨタ労組 春闘の要求方針固まる ボーナス月給6.7か月分など

トヨタ自動車の労働組合は、ことしの春闘の要求方針を固め、ボーナスについて月給の6.7か月分を要求するほか、工場の期間従業員やパートタイムで働く人の賃上げも求めるとしています。記録的な物価上昇が続く中、非正規労働者も含めた従業員全体の賃金アップを図りたい考えです。

トヨタ自動車の労働組合は30日、幹部らが出席して執行委員会を開き、ことしの春闘の要求方針を固めました。

関係者によりますと、この中では、ボーナスについて去年妥結した月給6.9か月分は下回るものの、月給の6.7か月分を要求するとしています。

また、工場の生産ラインの期間従業員やパートタイムで働く従業員の賃金について、「水準の底上げを加味した賃金を要求する」としています。

一方、正社員の賃金については、「職種別」や「階級別」に15パターンの賃上げ要求額を示すことにしていて、特に若手社員の引き上げを重点的に求めることにしています。

さらに、初任給の引き上げに向けて、「企業内最低賃金」の引き上げも要求する方針です。

トヨタの労働組合としては記録的な物価上昇が続く中、非正規労働者も含めた従業員全体の賃金アップを図りたい考えで、要求内容を正式決定したうえで、来月15日に経営側に提出することにしています。