北朝鮮 ピョンヤンでの厳しい行動制限解除も感染再拡大に警戒

北朝鮮にあるロシア大使館は、現地で呼吸器疾患の症状のある人の数が増えているとして、北朝鮮当局がピョンヤン市内で外交団などに求めていた厳しい行動制限を解除したとする通知文を30日に公開しました。

北朝鮮当局は、ピョンヤン市内で呼吸器疾患の症状のある人の数が増えているため、29日までの5日間、ピョンヤンにいる外交団などに対して、大使館と居住する場所を除き移動しないよう厳しい行動制限の措置を設定していましたが、30日に北朝鮮にあるロシア大使館が公開した通知文の中で解除したとしています。

一方、北朝鮮当局はこの措置について一切発表しておらず、ピョンヤン市内の詳しい状況は明らかになっていません。

ただ、北朝鮮のメディアは新型コロナウイルス対策をめぐり、一部の地域の担当幹部が徹底した感染対策を実施していないと指摘し「国の安全を守るうえで悪性ウイルスより危険なものは慢心だ」と伝えていて、北朝鮮指導部は引き続き感染の再拡大に警戒を強めているものとみられます。