中国本土からの入国者 水際措置は感染状況考慮し対応 官房長官

中国当局が日本人へのビザの発給を再開したことをめぐり、松野官房長官は、中国本土からの入国者を対象にした水際措置の扱いは、感染状況を考慮しながら柔軟に対応していく考えを示しました。

中国当局は、今月10日から中国を訪れる日本人へのビザの発給を停止していましたが、29日に再開したと発表しました。

中国側は、ビザ発給の停止時には、日本側が先月30日以降、中国本土からの入国者を対象に検査を始めたことなど、水際措置を強化したことへの対抗措置だと説明していましたが、再開に際して理由を明らかにしていません。

これについて、松野官房長官は、午前の記者会見で「中国側の査証発給制限措置については、日本側として撤廃を求めてきた」と述べました。

そして、中国側からビザ発給の再開理由の説明を受けているか記者団に問われたのに対し「これ以上は外交上のやり取りのため差し控える」と述べました。

一方、日本側が続けている水際措置の扱いについては「当面、現在の措置を行いながら中国の感染状況などを見つつ、柔軟に対応していく」と述べました。