北太平洋に生息する「コククジラ」のうち、日本沿岸や中国、オホーツク海を回遊する集団は120頭ほどしかいないとされています。
千葉県の南房総市の海岸には、7年前、体長およそ9メートルのメスのコククジラが打ち上げられ、砂浜に埋められていましたが、28日から骨格を掘り出す作業が首都圏などの中学生や高校生合わせて15人が参加して始まりました。
コククジラの骨格 中学生らが砂浜から掘り出し3Dデータ化 千葉
千葉県南房総市の海岸に7年前に打ち上げられ砂浜に埋められていた「コククジラ」の骨格を掘り出し、中学生らが3Dデータ化する取り組みが28日から始まりました。


作業は3D技術を活用して海洋研究を行う人材の育成プロジェクトの一環で、生徒たちは砂の中に埋まっているクジラのろっ骨や脊椎などを慎重に手で掘り出したあと、3Dスキャナーを使って骨の表面を細かく計測していました。
神奈川県から参加した中学1年の男子生徒は「実際に骨を触ってクジラがどれだけ大きいかを実感できてよかったです」と話していました。
鯨類学が専門で、今回の作業を指導した東京海洋大学の中村玄助教は「骨格を3Dデータ化することで、例えばアメリカと日本の標本を簡単に比較でき、研究の進展が期待できる。生徒たちにとっても研究現場に触れる貴重な機会になったと思う」と話していました。
作業は29日も行われ、来月、コククジラの骨格の3Dデータが完成する予定だということです。
神奈川県から参加した中学1年の男子生徒は「実際に骨を触ってクジラがどれだけ大きいかを実感できてよかったです」と話していました。
鯨類学が専門で、今回の作業を指導した東京海洋大学の中村玄助教は「骨格を3Dデータ化することで、例えばアメリカと日本の標本を簡単に比較でき、研究の進展が期待できる。生徒たちにとっても研究現場に触れる貴重な機会になったと思う」と話していました。
作業は29日も行われ、来月、コククジラの骨格の3Dデータが完成する予定だということです。