最後の週末の営業日を迎え、店は地元の常連客など大勢の買い物客が訪れ、このうち食品売り場では、北海道や島根など全国の人気店の味を集めた物産展に人だかりができていました。
また、衣料品売り場では、閉店セールで安くなった品々を次々に買い求めていました。
長年、訪れていたという親子は「生まれたときからお世話になっていたので最後まで足を運びたいと思って来ました。娘が赤ちゃんだったときもいろんなものを買い、親子の思い出の場となっていたので、その感謝も込めてきょうは過ごしたいです」と話していました。
営業統括部長の大島光由さんは「閉店を前に、昨年の倍近いお客さんが足を運んでくれています。55年間、多くの皆さんに親しまれてきましたが、最後の最後までお客様と向き合っていきたい」と話していました。
東急百貨店本店のある渋谷駅周辺は100年に1度と言われる大規模な再開発が進められていて、本店の跡地には、商業施設のほかホテルや賃貸住宅などを備えた地上36階建ての複合施設が2027年度の完成を目指して建設される予定です。
東急百貨店本店 最後の週末営業日を迎えにぎわう 東京 渋谷
東京 渋谷のシンボルとして半世紀以上にわたって営業し、今月31日に閉店する東急百貨店本店は、最後の週末の営業日を迎え、大勢の買い物客でにぎわっています。
東急百貨店本店は1967年に開店し、渋谷のシンボルとも言われてきましたが、施設の老朽化が進んでいることなどから今月31日で55年の歴史に幕を閉じます。
