中国 春節の連休中の旅行者大幅増“コロナ前の9割近くに回復”

中国政府は、27日までの旧正月の春節にあわせた大型連休で、国内と海外の旅行者が去年より大幅に増加したと発表しました。ことしは、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策が終了してから初めての春節で、観光地はにぎわいを取り戻したものの、農村部への感染拡大が懸念されています。

中国政府は、春節にあわせた今月21日から27日までの7日間の大型連休で、国内の旅行者数がのべ3億800万人と、去年より23%増加したと発表しました。

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する以前の4年前と比べると9割近い水準まで回復したとしています。

ことしは、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策が終了してから初めての春節で、観光地はにぎわいを取り戻したものの、農村部への感染拡大や新たな変異ウイルスの出現などが懸念されています。

一方、国営の新華社通信は、中国から海外への出国者数が、今月21日から26日までの6日間にのべ119万2000人となり、去年のおよそ2倍になったと伝えました。

ただ、中国政府は日本への観光旅行を制限するとともに、両国を結ぶ航空便が感染拡大前と比べて大幅に減少していることから、中国から日本への旅行客は低迷した状況が続いています。