神戸 六甲山 池から氷を切り出す作業始まる 夏の冷房に使用

神戸市の六甲山で、夏に天然の冷房として使う氷を池から切り出し、貯蔵庫に運ぶ作業が行われました。

神戸市灘区の六甲山山頂近くにある標高888メートルの展望台「六甲枝垂れ」では、冬場に池に張った氷を切り出して保管し、夏に天然の冷房として利用しています。

27日は「氷棚」と呼ばれる雨水をためた池から切り出す作業が行われました。

気温が氷点下1度まで下がって雪が降る中、作業員はチェーンソーで厚さ7センチの氷を切り出して、展望台にある「氷室」と呼ばれる貯蔵庫に次々と運び込んでいました。

例年、大寒に行われる切り出し作業は、今月中旬に暖かい日が続いたため延期されていましたが、ここ数日の寒さで氷が張り、予定より1週間遅れでの実施となりました。

およそ10トンの氷が保管され、7月から天然の冷房として使われるということで、展望台のスタッフの大前優太さんは「氷ができてよかったです。夏に来ていただいた人にはゆっくりと涼んでもらって、六甲山の自然を体感してもらいたい」と話していました。