国連安保理 日本主催で「平和構築」テーマに公開討論

国連の安全保障理事会で「平和構築」をテーマに公開討論が開かれ、日本の石兼国連大使は、紛争地などで医療や教育のサービスといった「人への投資」に力を入れて安保理が平和に貢献すべきだと訴えました。

国連安保理では26日、今月の議長国・日本が主催して「平和構築」をテーマにした公開討論が開かれ、70か国余りが参加しました。

この中で石兼国連大使は、ウクライナ情勢などを念頭に「われわれは、いかに簡単に平和が損なわれ人道状況が悪化するか、目の当たりにしてきた。持続可能な平和を実現するため、安保理は主導的な役割を果たすべきだ」と述べ、紛争地などで医療や教育のサービスといった「人への投資」に力を入れて安保理が平和に貢献すべきだと訴えました。

各国からは、平和構築の取り組みには、女性や若者を含めたすべての人たちの参加が不可欠だといった意見が相次ぎました。

一方、中国の張軍国連大使は「多くの途上国にとって開発こそが究極の解決策だ」と述べ、経済支援を通じて途上国の平和構築を支援するべきだと主張したほか、ロシアの国連次席大使は平和構築を理由に内政干渉が行われてはならないという主張を展開しました。