北海道電力 家庭向け「規制料金」平均32.17%値上げを国に申請

燃料費の高騰を受けて北海道電力は、家庭向けの電気料金のうち大半が契約する「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、ことし6月1日から平均で32.17%の値上げを経済産業省に申請しました。

北海道電力は主に家庭が利用する低圧の電気料金のうち、7割以上が契約する「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、26日に値上げの申請を行いました。

値上げ幅は平均で32.17%で、ことし6月1日からの値上げを目指すとしています。

値上げを申請した理由について北海道電力は、燃料費の高騰によって電力の供給コストが大きく上昇しているためだとしています。

「規制料金」の値上げには国の認可が必要で、審査によって値上げ幅がどの程度圧縮されるかなどが焦点になります。

値上げが認められれば、泊原子力発電所の長期停止に伴い経営が悪化した2014年以来になります。

北海道電力の藤井裕社長は記者会見で「値上げをすることについて誠に心苦しく思う。顧客に丁寧に説明し、電力の安定供給のために注力したい」と述べました。