オミクロン株 XBB系統の変異ウイルスに追加接種有効 米CDC分析

アメリカCDC=疾病対策センターは25日、感染が急拡大しているオミクロン株の「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対し最新のワクチンの追加接種で、発症を防ぐ一定の効果があるとする分析結果を公表しました。

アメリカではオミクロン株の「XBB.1.5」による感染が先月から急拡大し、今月21日までの1週間に新たに感染した人のうち、49.1%が感染していると推計されています。

CDCは先月から今月13日にかけて、新型コロナの検査を受けた人のワクチンの接種状況などを調べ、「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対して現在、承認されている最新のワクチンがどの程度、効果があるか分析しました。

その結果、従来型のワクチンを複数回、接種したあと、オミクロン株の「BA.5」に対応する成分を含むワクチンを追加接種した場合、追加接種しない場合と比べてXBB系統のウイルスによる発症を防ぐ効果は、18歳から49歳で49%、50歳から64歳で40%、65歳以上で43%となり、一定の効果がみられたということです。

アメリカでは去年9月から、「BA.5」に対応するワクチンの追加接種が始まっていて、CDCは「可能な人は最新のワクチンの追加接種を受けるべきだ」としています。