ウクライナ南部 オデーサの歴史地区 世界遺産に登録決定

ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は25日、ウクライナ南部のオデーサの歴史地区について世界遺産に登録することを決めました。

オデーサは帝政ロシアの時代から港湾都市として発展し、多様な文化や民族が交わる海上貿易の要衝として栄え、「黒海の真珠」とも呼ばれています。

ウクライナに軍事侵攻したロシアによる攻撃で去年7月には歴史地区にある建物の一部が壊れる被害が出ていて、今回、危機遺産にも登録されました。

世界遺産条約では締約国は世界遺産に損害をもたらす行為をしてはならないことになっています。

ユネスコのアズレ事務局長は声明で「戦争が続く中、オデーサをこれ以上の破壊から守る私たちの決意を示すものだ」とコメントしています。