「アポ電」強盗致死 審理差し戻し「死亡の危険認識」 東京高裁

家に現金がいくらあるか尋ねるいわゆる「アポ電」があった東京 江東区のマンションに押し入り、高齢の女性を窒息死させたとして、強盗致死の罪に問われている3人の被告の裁判で、2審の東京高等裁判所は「被告らは被害者の首を圧迫する暴行を加えたと認められ、死亡する危険性を認識していたことは明らかだ」として、1審の判決を取り消し審理をやり直すよう命じました。

須江拓貴被告(26)ら3人は4年前、東京 江東区のマンションに押し入り、当時、80歳の女性の手足を縛ったうえ、口や鼻を塞ぐなどして窒息死させたとして、強盗致死などの罪に問われています。

1審の東京地方裁判所は去年「被害者の首に目立った内出血が見当たらず圧迫したか疑問が生じる。死因は暴行のストレスによる持病の慢性心不全の悪化だ」と指摘したうえで「被告らは暴行によって死亡させるリスクを想定できなかった」として、無期懲役の求刑に対し、須江被告に懲役28年、ほかの2人の被告に懲役27年を言い渡しました。

25日の2審の判決で、東京高裁の伊藤雅人裁判長は「被告らが被害者の首を圧迫するなど強度の暴行を加えたと認められ、自分たちの行為の危険性を認識していたことは明らかだ」と述べ、1審の判決を取り消し審理をやり直すよう命じました。