政府 通常国会に60法案提出へ 脱炭素社会へ原発最大限活用など

23日に召集される通常国会で、政府は、脱炭素社会の実現に向けて原子力発電を最大限活用することを盛り込んだ法案など、60の法案を提出することになりました。

19日に開かれた衆参両院の議院運営委員会の理事会には、政府から官房副長官が出席し、23日に召集される通常国会に60の法案を提出する予定だと説明しました。

この中には、
▽脱炭素社会の実現に向けて原発の運転期間を実質的に延長し、最大限活用することなどを盛り込んだ法案や、
▽おととし廃案になった外国人の収容の在り方を見直す、出入国管理法などの改正案が含まれています。

また、
▽感染症対策の司令塔として、新たに「内閣感染症危機管理統括庁」を設置するための法案や、
▽防衛力の抜本的な強化に向けて、必要な財源を確保するため、「防衛力強化資金」を一般会計に創設するための法案も提出する予定です。

通常国会への政府提出法案の数は、ここ数年は60前後で推移しています。

通常国会の会期は6月21日までの150日間で、一般会計の総額で過去最大の114兆円余りとなる新年度予算案の審議も行われます。