ゼレンスキー大統領 「ミサイル攻撃で30人死亡30人以上不明」

ウクライナ東部で14日、ロシア軍のミサイル攻撃でアパートが破壊され、ゼレンスキー大統領は、少なくとも住民30人が死亡したほか、依然として30人以上が行方不明だと明らかにしました。

ウクライナ各地でロシア軍が14日に行った大規模なミサイル攻撃では、東部ドニプロペトロウシク州の中心都市ドニプロにある9階建てのアパートにミサイルが着弾しました。

ゼレンスキー大統領は、15日公開した動画で「30人が亡くなり、その中には15歳の女の子も含まれる。2人の子どもたちの親が亡くなったという報告もある。愛する人を失ったすべての人に哀悼の意を表したい」と述べました。
その上で依然として30人以上が行方不明だと明らかにし、犠牲者はさらに増える見通しです。

ウクライナ空軍によりますとこの攻撃に使われたのは射程が600キロに及ぶ対艦ミサイルだということです。

その後もロシア軍による攻撃は続き、南部ザポリージャ州の知事は16日、「州都ザポリージャ周辺のインフラ施設にミサイル攻撃があり、複数のけが人が出ている」としています。

こうした中、ロシアは16日から2月1日まで、ウクライナ北部に隣接するベラルーシと空軍の合同演習を行うと発表しました。

ウクライナ軍の参謀本部は「ロシアが合同演習の名目で航空部隊を増強している。ベラルーシからのミサイル攻撃や空爆の脅威が高まっている」として警戒を強めています。