中国 コロナ感染者累計9億人 人口の6割余 北京大が推計

中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、国内のメディアは、感染者が累計で9億人に達したとする北京大学の研究チームの推計を伝えました。推計どおりならば、14億の人口の6割余りが感染したことになります。

中国のメディア「経済観察網」は、北京大学の研究者らのチームがまとめた、新型コロナウイルスの国内の感染者の推計を伝えました。

このチームは、「発熱」や「せき」といった新型コロナの症状に関するインターネット上での検索数などから、感染者数を推計した結果、1月11日までに累計で人口の6割余りにあたる9億人に達したとしています。

感染は、中国政府が12月7日に感染対策を緩和したあと急拡大し13日後の20日に多くの地域でピークに達したとしています。

そして、月末には各地でピークを過ぎたということです。

中国政府は、感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を終了させた後、感染者数の情報についても1月8日のデータを最後に発表をとりやめており、感染の詳しい実態は分かっていません。

1月21日からは、旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まり、帰省が本格化するなか、農村部などへの感染拡大や新たな変異ウイルスの出現への懸念が一層強まっています。