JR東海 新社長に丹羽副社長昇格 金子社長は会長に

JR東海は、金子慎社長が会長に就き、後任の社長に丹羽俊介副社長が昇格する人事を発表しました。

発表によりますと、社長交代はことしの4月1日付けで、金子社長は代表権のある会長に就き、後任の社長として丹羽副社長を昇格させます。

また、柘植康英会長は相談役に就任するということです。

社長に就任する丹羽氏は、愛知県出身の57歳。

平成元年にJR東海に入社したあと、人事部長や総合企画本部長などを歴任し、去年6月から副社長を務めています。

会社によりますと、国鉄の分割民営化のあとに入社した社員が社長に就任するのは、現時点で、JR各社の中では初めてだということです。

丹羽氏は11日に記者会見し、「新型コロナウイルスの影響で会社は大変厳しい環境に置かれており、社長を引き継ぐのは身が引き締まる思いだ。安全の確保を最優先課題として取り組む」と述べました。

また、環境への影響の懸念などから静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線について丹羽氏は、「当社の経営にとって大変重要なものだ。工事の安全や環境の保全、地域との連携を重視して進めていく。早期開業を目指して全力で取り組みたい」と述べました。