子牛の初競り 例年より約9万円下回る 飼料価格高騰で 秋田

秋田県由利本荘市の家畜市場で牛の初競りが行われ、飼料価格高騰の影響などもあって平均価格は例年を大幅に下回りました。

由利本荘市にある「あきた総合家畜市場」では10日、牛の初競りを前にことしの取り引き価格の安定を願う式典が開かれました。

この中で家畜市場の小松忠彦社長が「去年は新型コロナの感染拡大が続く中、ウクライナ侵攻や円安の影響で生産資材が高騰し、厳しい経営環境が続いている。生産基盤を盤石にして安定した価格となることを祈っている」とあいさつしました。

このあと初競りが行われ、子牛が会場に入ると、大きさや肉づきなどをみながら買い付け人たちが次々に競り落としていました。

買い付けされた一頭当たりの平均価格は60万6000円と例年より9万円ほど下回ったということで、市場関係者によりますと、飼料価格高騰の影響で買い付けコストを抑える傾向がみられたということです。

子牛を買い付けた秋田市の畜産農家の男性は「飼料価格が上がっているため買い付け側もコストを下げなければならない。なるべく上質な牛に育てたい」と話していました。