「戦狼外交」でたびたび物議 中国外務省 趙立堅報道官が異動

「戦狼外交」と呼ばれる強気な外交姿勢で知られる中国外務省の趙立堅報道官が、9日までに異動したことがわかりました。

趙氏は2019年に報道担当の副局長に就いたあと、2020年から報道官を務めていましたが、中国外務省によりますと、国境や海洋問題などを担当する部署の副局長に就任したということです。

趙氏は、定例の記者会見だけでなく、ツイッターも駆使して中国の立場を宣伝し、強硬な発言やツイートの内容をめぐってたびたび議論を呼んできました。

新型コロナウイルスをめぐって「アメリカ軍が中国に持ち込んだものかもしれない」とツイッターに投稿し、当時のトランプ大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んで激しく非難するなど、米中が非難の応酬を繰り広げるきっかけの1つにもなりました。