“停戦”期間中もロシア軍の攻撃相次ぐ ウクライナ側が非難

ウクライナでは、ロシアのプーチン大統領が一方的に宣言した停戦期間中もロシア軍による攻撃が相次ぎ、ウクライナのゼレンスキー大統領は「世界はロシアがうそをつくことを再び目撃した。ロシアが外交や政治を操る試みは二度と通用しないだろう」と述べ、非難を強めています。

ウクライナでは、プーチン大統領が一方的に宣言した日本時間の8日朝までの停戦期間中も各地で攻撃が、相次ぎました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、「東部ドネツク州のクラマトルシクなどへの攻撃は市民を標的にしていて、すべてはロシアが『停戦』を宣言しているときに行われた。これはヨーロッパと世界に対する新たな脅しだ」と非難しました。

そのうえで「世界はロシアがうそをつくことを再び目撃した。ロシアが外交や政治を操る試みは二度と通用しないだろう」と述べました。

また、「前線の状況は、ことしの最初の1週間で大きく変わっていない。ルハンシク州とドネツク州では激しい戦闘が続いている」として、反転攻勢を続ける姿勢を強調しています。

一方、ロシア国防省は8日、停戦終了後に各地で攻撃を再開し、ウクライナ側の拠点の1つ、クラマトルシクにあるウクライナ軍の兵舎を攻撃して600人以上を殺害したと一方的に主張しました。

これに対し、ウクライナ軍の当局者は8日、地元メディアに「情報操作だ」と述べ、ロシア側の発表を否定しています。