中国 抗原検査キット工場 人員削減で大規模抗議 警察と衝突

中国で「ゼロコロナ」政策が終了し新型コロナウイルスの検査が大幅に減るなか、検査キットを製造する工場で労働者が7日人員削減などをめぐって大規模な抗議活動を行い警察と衝突する事態となりました。

大規模な抗議活動が起きたのは、中国内陸部の重慶にある新型コロナウイルスの抗原検査キットを製造する工場です。

香港メディアは7日、1000人以上の労働者が人員削減や給与をめぐって警察と衝突したと伝え、ロイター通信が8日配信した映像には大声を上げながら物を投げる労働者とみられる人たちや警察官の様子がうつっています。

中国では感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策が終了し、8日から感染者を把握するためのPCR検査や抗原検査は行われなくなりました。検査は発熱の症状を訴える患者や医療関係者などに限定しています。

また、各地で感染が拡大するなか、12月は抗原検査キットの需要が急増して品薄になりましたが、最近は供給の安定に伴って価格が値下がりしています。

香港メディアは、工場の業績の悪化が人員削減などにつながり今回の抗議活動を招いたとみられると伝えています。