米 バイデン大統領 ウクライナに「歩兵戦闘車」供与を検討

ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナに対し、アメリカのバイデン大統領は、新たに、機動力と火力を兼ね備えた装甲車の供与を検討していることを明らかにしました。

バイデン大統領は4日、記者団からウクライナに対する新たな軍事支援として「M2ブラッドレー歩兵戦闘車」が選択肢に入っているかどうか尋ねられ、「そうだ」と答え、装甲車の供与を検討していることを明らかにしました。

「M2ブラッドレー歩兵戦闘車」はキャタピラーで走行し、機関砲などを備えていて、複数の歩兵を輸送しながら敵の部隊を攻撃する機動力と火力を兼ね備えた装甲車です。

この装甲車をめぐり、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は4日までに、アメリカのABCテレビのインタビューに対し「ウクライナに届くのを待っている。歩兵部隊にとって主力となる装甲車だ」と述べ、ロシアからの領土奪還に向けて重要な兵器になるとしたうえで、供与に期待を示しました。
一方、ゼレンスキー大統領は4日、動画を公開し、フランスから新たに装甲車の供与が決まったことを明らかにしたうえで、マクロン大統領に謝意を示しました。

そのうえで、「私たちはことし、ロシアの侵略に終止符を打つ必要がある。最新の欧米の装甲車や戦車の供与は、防衛力強化に向けた重要な要素の1つで、ほかのパートナーへのシグナルでもある」と述べ、各国からのさらなる支援の必要性を強調しました。