「悪い子はいねが」 ナマハゲが家々をまわり無病息災祈念 秋田

大みそかの31日夜、秋田県男鹿市では鬼のような面をかぶった男性が地域の家々をまわり新年の無病息災を祈念する伝統行事、「男鹿のナマハゲ」が行われています。

このうち野石釜谷地地区では、10代から40代までの男性10人が交代でナマハゲの面をつけおよそ20世帯をまわりました。

新型コロナウイルスの感染防止のため、この地区では、ナマハゲが家の中まで上がるのは希望した家のみで、もてなしの酒や料理は口にしないなどの対策をとりました。

ナマハゲは怖がる子どもたちに向かって「悪い子はいねが」とか「悪いことをすれば山につれて行くからな」などと声を上げます。

子どもたちは泣いたり親の後ろに隠れたりしながら「おりこうにします」や「頑張ります」などと伝え、ナマハゲは「また来るからな」と言い帰っていきました。

ナマハゲが家に来た13歳の男の子は「来年ナマハゲにいい報告ができるように頑張りたいです」と話していました。

ことしはじめてナマハゲにふんした中学3年生の鎌田楽翔さんは「事前に家で声だしの練習をしましたが、いざやってみると難しかったです。大切な伝統行事なので後世に残していけるようつないでいきたい」と話していました。