プーチン大統領 ベラルーシに協力再要請か ミサイル不足指摘も

ロシア軍はウクライナに侵攻して24日で10か月となるなか、ミサイルなどの不足が続き軍事作戦に影響が出ていると指摘されています。プーチン大統領は、26日から旧ソビエト諸国の首脳会議を開催し、ベラルーシに対しては軍事侵攻に対する一層の協力を求めるものとみられます。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって10か月となる24日、イギリス国防省は「ロシア軍は予備役の動員によって当面の兵員不足は緩和されているが、軍需品の不足が続き作戦が制限されている」と指摘しました。

具体的には、巡航ミサイルの使用が限られ長距離ミサイル攻撃が週に1度程度に制限されているほか、砲弾の備蓄が増えている可能性も低いとして、軍事作戦に影響が出ているとしています。

一方、ロシア大統領府は26日から第2の都市サンクトペテルブルクで、旧ソビエト諸国でつくるCIS=独立国家共同体の非公式の首脳会議を開催すると発表しました。

プーチン大統領は、ことし10月にもCISの首脳会議を開いたばかりで、勢力圏と見なす旧ソビエト諸国の引き締めを図るねらいとみられます。

またベラルーシ政府は、この会議に出席するルカシェンコ大統領が24日にはモスクワ郊外の宇宙関連施設を訪れたと明らかにしました。

プーチン大統領は今月19日ベラルーシでルカシェンコ大統領と会談し軍事協力などについて協議したばかりで、軍事侵攻に対する一層の協力を求めるものとみられます。