ゼレンスキー大統領訪米へ さらなる支援必要性訴えか 米報道

ウクライナ東部でロシア側と激しい戦闘が続く中、アメリカの複数のメディアはウクライナのゼレンスキー大統領が21日にアメリカの首都ワシントンを訪問し、さらなる支援の必要性を訴える見通しだと伝えています。

ウクライナ大統領府は20日、ゼレンスキー大統領が、東部ドンバス地域のウクライナ側の拠点の一つドネツク州のバフムトに入ったと明らかにしました。

バフムト周辺ではロシア側との激しい戦闘が続いていて、公開された動画ではゼレンスキー大統領が兵士たちを前に演説し「ここドンバスでウクライナ全体を守らなければならない。あなた方にかかっている」と激励しました。

こうした中、アメリカの複数のメディアは、ゼレンスキー大統領が21日にアメリカの首都ワシントンを訪問する見通しだと伝えました。

このうちニュースサイト「アクシオス」は、ゼレンスキー大統領が連邦議会の上下両院の議員を前に、アメリカが行っている巨額の軍事支援などに感謝の意を示すとともに、さらなる支援の必要性を訴えるとしています。
また、ペロシ下院議長は20日「民主主義に光を当てるためだ」として、議員などに対して21日に議会に直接来るよう呼びかける文書を出しています。

ウクライナ政府関係者によりますと、ゼレンスキー大統領がアメリカを訪問すれば、ことし2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以来、初めて国外に出ることになります。