プーチン大統領 ベラルーシ大統領と会談 軍事面の連携強化強調
ロシアのプーチン大統領は同盟関係にあるベラルーシを訪問し、ルカシェンコ大統領と会談しました。
会談後の記者会見でプーチン大統領は、両国の軍事面での連携を一層、強化すると強調し、ウクライナや欧米側に揺さぶりをかける思惑もあるとみられます。
ロシアのプーチン大統領は19日、同盟関係にあるベラルーシの首都ミンスクを訪れルカシェンコ大統領と会談を行いました。
ロシアメディアなどによりますと、プーチン大統領がベラルーシを訪問するのは2019年以来、3年ぶりで、訪問にはラブロフ外相とショイグ国防相も同行しました。
会談後の記者会見で、プーチン大統領は「われわれは両国の安全を確実に確保するため、定期的な合同演習を継続することで合意した」と述べ、軍事面での連携を一層、強化すると強調しました。
さらに、プーチン大統領は核弾頭を念頭に「ある特殊な弾頭を搭載できるベラルーシ軍の航空機の乗組員をロシアが訓練することは可能だと考えている。アメリカはNATO=北大西洋条約機構の加盟国に同じことをやってきた」と述べ、ベラルーシとの核戦力での連携にも言及し、対立するウクライナや欧米側に揺さぶりをかける思惑もあるとみられます。
一方、ルカシェンコ大統領は「われわれは、ロシア無しでは独立と主権を守ることはできない」と述べ、ロシアとの連携強化に応じる姿勢を示しました。
ベラルーシ領内では、今月に入り、ベラルーシ軍やロシア軍が活動を活発化させていると伝えられていて、プーチン大統領がルカシェンコ大統領に対し、ウクライナへの侵攻をめぐり、より積極的な軍事協力を求めるという見方がでています。
ウクライナ側も、来年の早い時期、ロシア軍が大規模な攻撃を仕掛ける可能性があると分析していて、ロシア軍とともに、首都キーウと距離的に近いベラルーシの軍の動きに対しても警戒を強めているとみられます。