習主席“ゼロコロナ抗議は3年続く感染への不満から”EUに説明

中国の習近平国家主席は、1日行われたEU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領との会談の中で、中国各地で起きた「ゼロコロナ」政策に反対する抗議活動について「新型コロナウイルスの感染がおよそ3年にわたって続いていることに人々が不満を抱いているから起きた」などと、説明していたことが明らかになりました。

中国の習近平国家主席とEUのミシェル大統領との首脳会談は1日、北京で行われ、EUの高官が2日、会談内容を説明しました。

それによりますと、習主席は中国各地で起きた「ゼロコロナ」政策に反対する抗議活動について「新型コロナウイルスの感染がおよそ3年にわたって続いていることに人々が不満を抱いているから起きた。抗議しているのは主に学生や10代の若者だ」と、説明したということです。

また、習主席は「中国でいま主流なのはオミクロン株で、以前のデルタ株より死亡する人が少ない」という認識も示したということです。

このEUの高官によりますと、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策を見直すかどうかについて、習主席から具体的な発言はなかったということですが、この高官は「制限を緩和する考えを示唆したように感じられた」と、話しています。

一連の抗議活動をめぐる習主席の認識が公になるのは初めてです。