香港市場 株価一時4%超下落 「ゼロコロナ」抗議活動など受け

28日の香港の株式市場は、中国で、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策に対して抗議活動が相次いだことなどを受けて、代表的な株価指数が一時、4%以上の大幅な下落となりました。

中国企業が多く上場する香港株式市場では、中国で新型コロナの感染が再拡大していることに加えて、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策に対して抗議活動が起きたことなどから中国経済への懸念が強まりました。

代表的な株価指数は先週末と比べて一時、4%以上の大幅な下落となりました。

その後、買い戻しの動きも出て、終値は1.5%の値下がりでした。

また、上海の代表的な株価指数の終値は0.7%の値下がりでした。

外国為替市場でも人民元を売ってドルを買う動きが進み、一時、およそ2週間ぶりの元安ドル高水準となる1ドル=7.2人民元台をつけました。

市場関係者は、「こうした抗議活動は中国では異例のため、警戒感が強まり売り注文が広がった。投資家の間では新型コロナの今後の感染動向や当局の対応に注目が集まっていて、当面、神経質な展開が続くだろう」と話しています。