ワールドカップドイツから大金星「森保さん、ごめんなさい」

ワールドカップドイツから大金星「森保さん、ごめんなさい」
ワールドカップで日本がドイツから歴史的な勝利をあげてから1日がたってもSNS上では快挙をたたえる声があふれています。

日本の勝利に歓喜の様子が伺えるものからクスッと思わずほほえんでしまうもの、さらに森保監督への謝罪まで。

節目、節目のシーンでどのような言葉が話題となっていたのか追いかけてみました。

ドイツに勝ったら○○やります!

日本が4回の優勝を誇る強豪・ドイツとの初戦、試合前は日本の苦戦を予想した人が多く見られ、ツイッター上では大胆な内容の投稿が多く出ていました。
日本代表がドイツに勝った場合、
「自転車で東京まで帰ってやる」
「国立競技場に自転車で行って」
といったいずれも中国地方から自転車で行くという内容のほか、
「山手線を歩いて3周してやる」
という投稿もありました。

前半 強すぎるドイツ「笑うしかない」

日本は前半、ドイツにペナルティーキックで先制され、その後も攻め込まれて圧倒されました。

前半を終えて日本のシュートはわずか1本、さらにボール保持率はドイツの72%で終始、押されて非常に苦しい展開でした。

こうした状況にツイッター上では
「ドイツ強すぎて勝てるビジョンが見えん」
「ドイツが強すぎて笑うしかない」
という悲観的なコメントが多く見られました。

日本が勝利したら自転車で中国地方から東京に向かうことを宣言していた人は「まぁ、さすがにドイツが大勝するでしょ。風呂入ってくる」とドイツの勝利を信じて疑わない様子でした。

後半 日本勝ち越し、そのとき

1点を追う展開が続く後半、日本に徐々にチャンスが増え始め森保監督が動きました。

システムを変更し、攻撃的な選手を次々と投入。

その交代で入った堂安律選手と浅野拓磨選手がゴールを決めて一気に2対1と逆転しました。

このあたりから森保監督の手腕を称賛する投稿が出始めました。
「前半がなんだったのってくらいチャンス作ってるな」
「森保監督の采配ズバリの展開。ハマりすぎて怖い」
一方、余裕を見せていた人たちの投稿に焦りが伺える内容が。
東京に自転車移動を宣言した人
「もう(試合)時間減ってるやばい」

ドイツに歴史的な勝利

そして…。

主審の試合終了を告げる笛が鳴った直後から、
「勝ったーーーー!」
「やったーーーー!」
などの語尾を伸ばした投稿が急激に増加し、
「たーーーー」
がツイッターでトレンドワードに入りました。

試合前、投稿していた人たちからは
「こっちはドーハの悲劇だよ」
「東京まで自転車旅行決まりました」
という内容が見られました。
ツイッター上では歓喜や勝利をたたえる一方、相次いでいたのが森保監督への謝罪の言葉でした。

ドイツ戦6日前 最後の強化試合は逆転負け

日本はカタール大会のアジア最終予選の初戦で格下のオマーン(当時世界79位)に敗れ、森保監督が批判にさらされました。

さらに本番前最後となるカナダとの強化試合では終了間際にペナルティーキックから失点し、逆転負けを喫していました。
「今回の日本代表には何も期待できない」
「森保JAPANヤバくない?」
など厳しい意見が寄せられていました。

歴史的な勝利 称賛と謝罪が相次ぐ

的確な采配で手腕を発揮した森保監督に対して
「名将すぎる。今まで批判してごめんなさい」
「日本が勝つと思ってなかったごめんなさい」
「森保監督へ。今まで批判し続けて、大変、申し訳ございませんでした」
と謝罪する投稿が相次ぎ、トレンドに入りました。

一夜明けても続く謝罪

試合から一夜明けた24日の朝も歓喜のツイートが続きました。

キックオフが日本時間の午後10時だったこともあり、途中で寝てしまったという人の嘆きもありました。
「夜更ししてまで日本がボロ負けする姿を見たくないと前半終了したところで寝てしまった」

「おはようございま…日本勝ってる!!!???ドイツには勝てないだろうなぁ…って寝ちゃったのですが」
さらに今回の勝利を例える形で称賛する投稿も増えていました。
「同僚の教員に聞いたら、『フル単取らないと卒業できない学生が卒論も含めてオールSで卒業を勝ち取ったくらい』と言われて、おぉ、それはすごいと思いました」
こうした中でもさまざまな人たちからの謝罪の言葉は続いていました。
「日本の勝利を信じなくてごめんなさい」
「まさかドイツに勝利するとは試合前99.9%負けると思っていたごめんなさい」
「サッカー日本代表のイメージをアップデートせなあかん」
「絶対日本負けると思ってた。ごめんなさい強豪ドイツに勝利、おめでとう!」

盛り上がりをよそに冷静そのもの

一方、森保監督は試合後、冷静に勝利を振り返ったあとで感謝のことばを口にしました。
森保一監督
サッカーにおいて試合をやってみなければ結果はわかりません。これまでの世界のサッカーを考えると、われわれの勝利は世界のサプライズだと思いますが、日本サッカーのレベルが世界に近づき、アジアのレベルも上がっていると言えると思います。

今回のこの勝利は国民が応援してくれての勝利だと思います。応援に改めて感謝したいです。ありがとうございます。次も頑張ります。
27日のコスタリカ戦を見据えていました。

(ネットワーク報道部 松本裕樹 鈴木彩里)