【動画】オデーサの日本人宣教師 “一緒に関わっていきたい”
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから24日で9か月となりました。戦闘が続くなか、現地にとどまり人々を支えようとする日本人がいます。
宣教師の船越真人さん、南部オデーサでプロテスタントの牧師として働いています。戦闘によって停電が続く中でも現地に残り、スタッフとともに布教活動を続けています。
「(停電は)きのうは5時くらいから始まって、きょうの10時ぐらいまでだったと思います。これから冬を迎えようという中、皆さん大きな不安を抱えています」。
いま力を入れているのは、日本からの義援金で買い集めた支援物資の配給です。
ふるさとを追われ、厳しい生活が続く避難民の生活の助けになればと考えています。
兵庫県加古川市出身の船越さんが妻・美貴さんとともにオデーサにきたのは、24年前のことでした。
厳しい経済状況の中、人々の生活を支えたいと活動を続けてきました。
しかし、ことし2月、ロシアの軍事侵攻が始まると、オデーサもその標的になりました。
船越さんも一時、西部の村に避難を余儀なくされました。
避難中も地元の人々のことが頭から離れなかったという船越さん。
半年後、オデーサに戻る決心をしました。
「オデーサに戻ってオデーサに人々を受け入れ支援し、そしてオデーサで今できるすべきことをしていくタイミングではないか」。
この日、船越さんが物資を届けるために向かったのは、南部ミコライウ州の村でした。
ロシア軍が占拠していたヘルソンに近く多くの避難民が集まっています。
9月から2週間に1度通って食料品や衣類などを届けています。
戦闘で傷ついた子どもたちのために、折り紙なども体験してもらいました。
「ヘルソンとミコライウのちょうど間が激戦地だったんですね。家がなくなって避難されている方々も多くおられました。回復というか、復興が始まっていくまでに、もう少し時間がかかるんじゃないかなと思うんですけど」。
終わりの見えない侵攻。
それでも、船越さんは復興も見据えながら、活動を続けていきたいと考えています。
「戦争は必ずいつか終わります。この国が、本当の意味での復興を始め、成し遂げていく姿を続けて見守っていきたいと、一緒に関わっていきたいというふうに心から願っております」。
(動画は4分13秒です。データ放送ではご覧になれません)。