アルゼンチンがサウジアラビアに逆転負け ワールドカップ

サッカーワールドカップカタール大会、1次リーグのグループC、アルゼンチン対サウジアラビアは、優勝2回を誇る世界ランキング3位のアルゼンチンが1対2で逆転負けを喫しました。

13大会連続18回目の出場で2回の優勝を誇る世界3位のアルゼンチンは22日、ドーハ郊外のルサイルスタジアムで行われた1次リーグ、グループCの初戦で、2大会連続6回目の出場となる世界51位のサウジアラビアと対戦しました。
アルゼンチンは世界的なスーパースターリオネル・メッシ選手を擁し、立ち上がりからスピードや高いパス精度で主導権を握り、前半10分に得たペナルティーキックのチャンスをメッシ選手が落ち着いて決めて先制しました。

しかし、その後はゴールと思われたシュートが今大会から導入された新しい技術でオフサイドと判定されるなど、追加点を奪えず前半を1対0で終えました。
後半に入ると試合は一転してサウジアラビアに攻め込まれる展開となり、後半3分に同点ゴールを奪われると、続く後半8分にはサウジアラビアのサレムアルドサリ選手に豪快なシュートを決められて逆転を許しました。
アルゼンチンはメッシ選手を中心にボールを前線に運びゴールを狙いますが、相手のゴールキーパーの好セーブに阻まれるなどサウジアラビアのかたい守りの前に得点を奪えませんでした。
アルゼンチンは、1対2でサウジアラビアに逆転負けを喫し、グループCは優勝候補の一角が敗れる波乱の幕開けとなりました。

アルゼンチン監督「立ち上がって前に進む」

サウジアラビアに逆転負けを喫したアルゼンチンのリオネル・スカローニ監督は「きょうは悲しい日だったが、次の2試合に向けて立ち上がって前に進んでいかなければならない」と話していました。

また先発したフォワードのラウタロ・マルティネス選手は「今回の敗因は自分たちのミスであることは明らかだ。前半は何度も得点するチャンスがあったが、これがワールドカップだ。勝利でスタートしたかったしとても痛い敗戦だが、次の試合のことを考えなければならない」と次を見据えていました。

決勝ゴールのサレム アルドサリ選手「勝つためにきた」

決勝ゴールを決めたサウジアラビアのフォワード、サレム アルドサリ選手は「勝って見に来てくれた人を幸せにすることができた。サウジアラビアはワールドカップにただ参加しにきたのではなく、勝つためにきた。これからが本番なので1試合1試合戦っていく」と話していました。