コロナワクチン副反応 救済申請の人に独自の見舞金 千葉 市川

千葉県市川市は、新型コロナのワクチンを接種したあと、副反応の症状が出て国の救済制度に申請した人を対象に、市独自に見舞金を給付することになりました。

新型コロナのワクチン接種では、副反応が原因で▼障害が残ったり、▼医療機関での治療が必要になったりした場合、予防接種法上の救済対象となり医療費や医療手当などが支給されます。

市川市によりますと、市内では、新型コロナのワクチン接種の後、▼アナフィラキシーや▼全身の発疹などの症状が出て、これまでに26人が国の救済制度に申請し、このうち3人が「接種との因果関係が否定できない」として救済対象に認定されたということです。

これについて市は、必要な検査や治療の負担を軽減しようと、救済制度に申請した人を対象に、市独自に見舞金を給付することになりました。

具体的には、診断書やカルテの写しなどの記録をチェックしたうえで、国に認定されなくても3万5千円を給付することにしています。

見舞金は来年1月以降、給付される見込みだということです。

田中市長は「ワクチン接種によって感染が一定のところで止まっているのは事実だが、健康被害を訴える人がいれば正面から向き合うことが必要で、声をあげやすい仕組みを作っていきたい」と話していました。