ウクライナ エネルギー施設の約半分に被害 冬に備え復旧急ぐ

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍による攻撃でガスの関連施設などエネルギーのインフラ施設のおよそ半分が被害を受けたことを明らかにしました。その上で本格的な冬の到来が迫る中、復旧を急いでいるとも強調し、ロシアに対じするため国民に結束するよう呼びかけました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍は、電力だけでなくガスの関連施設への攻撃も強めているとした上で、これまでにエネルギーのインフラ施設のおよそ半分が被害を受けたことを明らかにしました。

このうち、ウクライナが奪還した南部の拠点ヘルソン市でも電気や水道などのインフラが、破壊され、市の中心部では18日、飲料水や食料、それに衣類などの支援物資が届き、大勢の人たちが受け取っていました。
ウクライナのエネルギー省は19日、電力供給の現状について「電力の供給は厳しいが、コントロールされている」と強調し国民に落ち着いて行動するよう呼びかけるとともに、各家庭にエネルギーの消費を少なくとも25%削減するよう求めました。
ゼレンスキー大統領は19日に公開した動画で「われわれは状況を安定させるため国内全域で作業を行っている」と述べ、本格的な冬の到来が迫る中、電力の安定供給に向けて復旧作業を急いでいると強調し、ロシアに対じするため結束するよう呼びかけました。